WHO WE ARE
私たちは東京芸術大学大学院映像研究科に所属している学生です。
この度、映画専攻とアニメーション専攻から合計5名の学生が自主上映会を企画しました。
入試時に提出した映画・映像作品と、入学してから制作した作品を基本に、10本の短編映画を上映します。
Screening
Information
日程:2022年1月8日(土)、9日(日)
場所:ユーロライブ
時間:9:30~12:30
料金:事前予約1000円、当日1100円
参加作家:王俊捷、劉禹辰、
たかはしそうた、木村愼、立薗駿
各回アフタートーク有
上映作家情報
アニメーション専攻2年
王俊捷
1996年中国浙江省生まれ。2018年杭州師範大学卒業。
2019年武蔵野美術大学映像コース研究生修了。
2021年現在、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻在籍中。
〈上映作品〉
・『親愛なるウイルスたちへ』
共存を願い、ウイルスという生命に贈る手紙。新たな視点から、人間とウイルスの関係を詩的に表現する。
・『水、水』
人類を構成する最小の単位である細胞まで自然(水)とつながりがあること。
※入試提出作品
アニメーション専攻2年
劉禹辰
中国伝媒大学アニメーション学科卒。
東京藝術大学映像研究科アニメーション専攻所属。
アニメーションを主に映像制作を行っている。
〈上映作品〉
・『カノンの謀殺』
私はすっと他の6人の「私」が見える。一つずつその日の私と同じことをしている。彼たちの影響で私の生活もめちゃくちゃになった。私は、かれたちを殺したい。
・『悪の実り』
あるおやこのむかしばなし。
※入試提出作品
映画専攻1年
たかはしそうた
高校時代から映画を学び始め、東京造形大学映画専攻領域へ入学。
5年程会社員として働きながら自主制作映画の制作を続けていたが、退社。
その後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域に進学。
土地に根ざした映画作りを行なっている。
〈上映作品〉
・『パパの腰は重い』
年末の大掃除をしていたら8mmフィルムを見つけたみち子。その映像を見てみるとまだ一緒に住んでいた頃の彼女のパパとママが写っていた。みち子はその映像をパパに見せる。パパはママの家には行かないと頑なに断るが・・・。
※監督領域1次試験提出作品
・『未確認生物(確認済)』
横浜某所のアパート。イベント企画・運営会社に所属する新井匠と田中幸が、PCR検査の結果を待っている。初対面の二人はぎこちなく、お互いの距離感を探っている。そんなとき「横浜上空に未確認物体出現」の連絡が。近頃、未確認物体の出現には慣れっこの二人だったが、近くに出現したこともあり、屋上まで観にいくことにする。
映画専攻1年
木村愼
熊本出身。高専在学中にマンデルブロ集合を用いた球体作品に圧倒され、映像作品を始める。アメリカ留学中に学んだ映画製作を通して映像媒体が言語とは異なった 言葉を伝えられることを学ぶ。計算式がもたらす映像を探求した高専時代、映像がもたらす言葉を探求した留学時代を経て、現在は東京藝術大学大学院映像研究科で演出者として意図を持って式変形 することで視聴者の深層心理に意味を与える映像表現を探求している。
〈上映作品〉
・『姉妹』
数年前に父を亡くし、母を介護する長女。ある日、嫁ぎ出た次女のヒトミが帰ってくる。姉妹揃うことで自尊心を保つために生きてきた姉の生活に子どもの頃のもっと自由な生活と当時抱いていた憧れが蘇る。しかしながら、ヒトミに施してもらった化粧を鏡で見ることで、もうそこまで戻ることができないのだと悟る。
※監督領域1次試験提出作品
・『見えないもの見えるもの』
新型コロナが二人を同棲にして一年。専業主夫となった明楽は自身と彼女のPCR検査結果が気になるが、歯科衛生士の笑美は何処吹く風。ある夏の日、通り雨が結婚したい明楽とそれに前向きでない笑美の関係を露わにしていく。
映画専攻1年
立薗駿
2020年3月東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業
2020年4月東京芸術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域入学
大学(先端芸術表現科)より現代美術を専攻し、表現にまつわる体系的知識を基に、映画監督として自主制作映画に取り組む。
まらフリーの映像作家としてMVやCMを制作するなど、横断的にものづくりを行なっている。
〈上映作品〉
・『moratorium』
彼女を振り向かせたい男と、彼に気をなくした女
出来の悪い物書きの彼と、踊れなくなった彼女
錠剤の服用が増える一方、彼は後戻りのきかない先へと進む
※監督領域1次試験提出作品
・『染まる笑顔』
マンションの屋上に佇む高校生の潮田千裕。花火大会の場所取りで居合わせた藤波八重は、ひとり物憂げな千裕を不審に思う。強引に話しかけようとして手にしたワインを千裕のTシャツにこぼしてしまった八重は、千裕を部屋に招く。お節介な八重の行動が自分を心配するゆえだとわかった千裕は、約束を破られ一人でライブに行ったことを告白する。千裕の告白を聞き、花火大会のチラシを眺めて物思いに耽る八重。その夜、花火の音で目覚めた八重は、家族と間違え千裕の腕を引く。すぐにごまかそうとする八重だが、千裕はそんな八重を屋上へと誘うのだった。
トークゲスト
1月8日(土)と9日(日)共に上映後に参加作家とのトークを予定しています
事前予約フォームにて質問内容も募集中です
1月8日(土)
映画監督
黒沢清
1955年生まれ。大学在学中より8mm 映画を起点にした創作活動を続け、その後ジャンルを問わず精力的に38作品を監督。代表作に『CURE』『カリスマ』『アカルイミライ』など。『回路』は第54回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞、『トウキョウソナタ』は第61回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員特別賞を受賞。海外でしばしば黒沢清特集が組まれるなど、国際的に最も注目されている作家である。『映画はおそろしい』など映画批評、ノベライズの著書も多数。
1月9日(日)
映画監督
諏訪敦彦
1960年生まれ。東京造形大学在学中にインディペンデント映画の制作にかかわる。卒業後、テレビドキュメンタリーの演出を経て、97年に『2/ デュオ』を発表し、ロッテルダム国際映画祭最優秀アジア映画賞受賞。『M/OTHER』でカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。その他の主な作品に『H/Story』『パリ・ジュテーム』(オムニバス)『不完全なふたり』(ロカルノ国際映画祭審査員特別賞)『ユキとニナ』など。完成された脚本を用いない独特の手法で知られる。